2010年10月2日土曜日

聚楽壁

午後は俊二さんと合流して、信州職人学校の公開講座「和風建築を極める―数寄屋の伝統と聚楽壁の実演―」に行きました。

「数寄屋とは、ささやか、ひそやか、えらぶらないデザイン」「構えるところのない構え方が数寄屋の極意」「行は書院造り、草が数寄屋造り」「基準の寸法が茶室にはない」「庭を建物にくわえこむ」「(柱の)石場立ては本来掘立で大地に身をゆだねていた」中村昌生氏の講演より。

数寄屋建築ってなんだろう?っていうところから聞きに行ったのですが、工法の定義ではなくて、考え方や美意識のスタイルなんですね。日本の伝統建築の流れにこんな伸びやかなスタイルがあることに嬉しくなりました。私もぜひ数寄屋風にいきたいですね。



聚楽壁の実演では、京左官の杉森義信氏の実演がありました。

俊二さん「久々に職人を見た~!って感じがしたよ。」って言っていました。
俊二さんの実演を見る目も真剣そのもの。



私は、最初、専門用語が飛び交ってちんぷんかんぷんでしたが、職人の土壁対する思いがつたわってきて土壁に対する認識が変わりました。(ちなみに、ぼろぼろこぼれて埃っぽいな~というのが今までの認識。)



道具の数々。

歴史の里 建築ワーク

松本市島立にある歴史の里で建築ワークがありました。
鉋の刃砥ぎ、鉋かけ、マイ箸作りと、盛りだくさんの内容でした。

今回は製材の第2回目、はつり、鉋かけで建築材を仕上げる昔からのやりかたの講座です。
(1回目はこちらhttp://ponntyann.blogspot.com/2010/03/blog-post_20.html)
まずは奈川村の忠地さんの説明を聞きました。

宿場町から移築された古い家の梁や柱がどんな手法で仕上げられているか見て回りました。

まさかりではつった痕。みんな手作業だったのですね。

そのあとは鉋がけの実演です。「けづろう会」の方の技をまじかで見ることができました。

切れる鉋と切られた鉋くず。

切れる鉋の刃

刃の砥ぎの実演。

見るだけでもとても勉強になりました。