2010年11月28日日曜日

建築ワーク 庭木の剪定

 古民家には、素敵なお庭がお似合いです。昔は建物同様お庭もしっかり手入れして大事にしていました。
このお家に住んでいた人はどんなお庭をつくり、どんな生活を目指していたのだろうか?
お庭や庭木のことをよく知って、今後このお庭を木や植物をどう生かしていこうか?。
そんなことが考えられる機会を得たいと思って、今回の建物ワークは庭の手入れ、庭木の剪定にすることにしました。

講師は庭師の安藤さん。
安藤さんはとても木を、木の生命を大切にする職人さんでした。
「形より木の健康を考えて切る」
「その木の自然界での形を意識する。」
「木の個性に合わせてどうやってつくるか?」
経験を重ねるにつれ、木のことを考えられるようになると、若いころのような思い切ったことが出来なくなったといっていました。

実際、どの枝を切るか、どこまで切るか?繊細に吟味して切って、切る量も最小限でした。

そんな仕事ぶりをまじかに見て、私は枝が切れなくなってしまいました。
どんな枝も適当に切ってはいけない。よく理解したうえで切らないと、木の命取りにもなってしまう。

今まで山仕事で、バッサバッサと木を切り倒して得意になっていた自分が、木の命をなんとも思わずに取っていたことに気がつき、恥ずかしくなりました。もっと生命に対し謙虚でなくてはいけない。

今回、安藤さんから、木、植物の命と向き合う姿勢を教わったように思いました。
私以外の参加者も感動して、目をキラキラさせてお家に帰りました。


もちろん具体的な、剪定の仕方、刃物の扱い方、お薦めの本の紹介など、いろいろ準備もしてきてくれて教えていただきました。
この古民家のお庭は広くて、まだまだ手を入れていかないといけません。
また、春には春の剪定が待っています。
毎年、季節ごとに、安藤さんに来てもらって講義してもらえばたのしいな~。と今後が楽しみな建築ワークとなりました。




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